むかしのはなし


MANIC STREET PREACHERSのアルバム、Lifebloodが発売20周年らしい。

もうそんな経つんだな。ここ数年は好きなアルバムの20周年だとか25周年などが多く、ライブやら特典付きの音源やら色々と楽しませてもらっている。

しかしこのLifeblood、MANICS好きな俺ではあるが、あまり思い入れのないアルバムである。数曲好きな曲はあるし、確か当時のライブも行ったはずなんだが、、

Lifebloodが発売されたのは2004年だそうだ(20周年なんだからそりゃそうか)。ちょうどその頃、その前年くらいからの数年間、俺の人生は最も良くない時期だった。二度と戻りたくないし、思い返すのも嫌な瞬間がほとんどだ。もちろんそんな最悪な状況を作ったのは誰のせいでもなく、全ては自分が人生の選択をミスし続けた結果である。あの時期に出来た友人達に良いやつが多かったのが救いである。

そんな酷い時期の真っ只中だったのもあり、Lifebloodには良い印象がなかった。CDプレイヤーにこのアルバムが入ることはまずない、というか数年前に購入したCDプレイヤーでは一度も聴いたことはないし、Apple Musicでも通して聴いたことはない。

先日思い立って聴いてみたが、10曲目のSolitude Sometimes Isで色々思い出した。

最悪な時代を抜け出した後のこと。なぜか俺の車にはCDプレイヤーが無く、MDしか聴けなかった。今考えたらオートバックスでもなんでも買いに行って取り付けりゃよかったのに、何故それをしなかったのだろうかとは思う。そんなわけでMDしか車中では聴けないので、昭和のキッズみたいに、俺的ベストアルバムを何枚か作って車で流していた。そのMDの中にこのSolitude Sometimes Isを入れていた。翌日が休みの時は、仕事終わりでMDを聴きながら女の子の家まで行った。片道1時間半かけて。高速に乗ってしまうとMDを取り換えることが出来ないから、ずっと同じ曲が流れていたんだろう。この曲を聴いてそんな幸せな時間を思い出した。

不幸な季節から20年ほど経ち、今は幸せなのか?と聞かれたら、どうだろう。なんとも言えない。何年か経って今を振り返った時、あの頃は幸せだったな、と思えるのかもしれない。そんなもんだよね。

ところでlifebloodって生命線とか活力源という意味なんだって。ずっと血液だと思ってたよ。血液だとbloodだもんな。20年間、何にも考えないで生きてたんだな、俺。

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