Chinese Democracy

Chinese Democracyは人生で最も良く聴いたアルバムの一つだ。中学生の時に購入したUse Your Illusionよりも聴いた回数は多い(Appetite for Destructionよりは少ないかも、、)。

オリジナルメンバーがアクセルのみということもあり、こんなのガンズじゃねー、と言う人が多いことは承知している。確かに全盛期のような危うさもないし、スラッシュが居ないので目立ったリフもあまり無い。音の迫力もほぼ無い。

それでも俺はこのアルバムに惹かれてしまう。

それは純粋に曲が良い、という事。激し目なリフがある曲よりも、BetterやStreet of Dreams、This I LoveにラストのProstituteなどが良い。

最も好きな曲はCatcher in the Ryeだ。これはガンズ史上トップ3に入る名曲だと思う。これだけの名曲や佳曲が入っているから、レコーディングにあんな年数がかかってしまったのか?というと、それは違うと思う。


アクセルは双極性障害らしい。


「有無を言わせないように暴れたかと思えば、次の瞬間世界で一番優しい男になる」と他のメンバーが言っているが、それはまさしく双極性障害の症状だ。

Chinese Democracyのリリースが遅れに遅れたのはアクセルが双極性障害であるから。これは間違いないと思う。

次から次にアイディアが浮かんできて、レコーディングし直して、その間にもまたアイディアが浮かんで、、の繰り返しだったのではないか。そして落ち着きがなくなって、手がつかなくなり、考えがまとまらなくなり、出来上がったものをしばらくほっといてみたり。

また、双極性障害の特性として自尊心の肥大、というものがある。アクセルは誰の反論も許さなかったに違いない。レコード会社の社長でも、バンドメンバーでも。

ライブ開始時間が押しまくっていたのも、病気の症状だろう。

ここまで想像だけでアクセルのことを書けるのには理由がある。

俺もアクセルと同じく、双極性障害という病気に20年以上悩まされているから、である。

病気の症状が原因でトラブルを起こしたことは、数えきれないほどある。思い返すたびに申し訳ないと思う。性的に逸脱した行動を取ることもあるらしいが、、俺はどうだったかな。

俺もアイディアばかりが膨大に浮かんできて、全く手につかない事はしばしばある。もしかしたら今もそうかもしれない。本人にはあまり病識がないから、その時点ではわからない。今回自分一人で音源を作成し、まずは1曲か2曲をリリースしようと決めた。たったそれだけなのに、リリース予定が来年の春頃という遅さの理由は、アイディアが膨大に浮かんできて、手に負えなくなることが目に見えているからである。

先日書いたが、すでにほぼ録り終えているような曲がある。が多分一番最初に出すのはその曲じゃない。昨日の夜、1曲思いついて、ざっくり録り始めた。そんなのが日常茶飯事だ。とっ散らかったまま、放っておかれているものが多々あるのである。

一応言っておくが、この曲は良くないな、と思うものは今のところない。

長い間双極性障害に悩まされているから、少しでも克服できるように、まずは自分でホームページを作って、音源を出すことも決めて、時間がいくらかかってでも録音してそれをリリースするのだ。

リハビリというか、自分に対するセラピーというか、、俺が一人で音楽をやるのはそんな側面もあったりする。


さてChinese Democracyについて、だ。

アクセル自身に病識は全くない為、本人には全く理由はわからないがメンバーや仲間が続々と離れて行ってしまった。色々なアイディアがとっ散らかってしまっているのに、誰もまとめてくれる人も居ない。誰を信用していいかもわからない。

そんな中でようやくリリースしたのがChinese Democracyだと思うと、なんて素敵なアルバムなんだろうと思えませんかね。

Catcher in the Ryeだけでも聴いてみて欲しい。

俺もアクセルに負けないように頑張るよ。

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